
今回は、いわゆる機動力とよばれる戦術「ヒットエンドラン」について取り組んでみる。お笑いで先に市民権を得た感もあるが、気にせず行きます。
機動力がない、ウチにどういったメリットがあるんだろ~。
「エンドラン」とは「and run」と書く。つまり、ここでのrunは盗塁にあたるので、盗塁と何かを複合した戦術を意味しているわけだ。ヒットエンドランは『HIT(打つ) and RUN(盗塁)』なのでヒッティングと盗塁を組み合わせた戦法ということになる。
ヒットエンドランとは、盗塁とバッティングを絡めた攻撃で、まず投球動作開始と同時にランナーがスタートを切り、バッターは必ずヒッティングする。
ヒットになればランナーは一気に2つ先の塁を陥れるという戦術だ。
基本的にノーアウト、あるいはワンアウトランナー1塁の場面で使われることが多い(覚えること!!)。
エンドランは守る側にとって、非常にストレスを受ける攻撃だ。「盗塁」と「ヒッティング」を同時に仕掛けるため、守備側の混乱をまねきやすいというのが最大の特徴。そのため好投手や守りの堅いチームに対して、有効な攻撃であり、貧打のウチが得点を奪うのにうってつけ。
また、ヒットエンドランには、さまざまな効果がある。その効果のほどを具体的にいくつか挙げてみる。
▼ヒットが出やすくなる
ヒットエンドランは、まずランナーが盗塁を試みるため、
内野手のショートとセカンドはセカンドベースに移動する→。
『三遊間と一・二塁間が大きくあくことになる』。
つまり盗塁と同時にバッターがボテボテのゴロを打っても、三遊間と一・二塁間が広くなっているため、その間をボールが抜けてヒットになる可能性が高くなる。チーム内の協力で、あんたの打率が上がる、ランナーも先に進む。相手は、へこむ。
▼守備の混乱をまねく
「ヒットエンドラン」という攻撃は「盗塁」と「ヒッティング」を同時に行うため守備側の混乱をまねくことも多くある。内野手は盗塁阻止のためセカンドベースに入ったのに、その間を抜かれてヒットになるわけだから、盗塁の時も思い切ったベースカバーができなくなります。守備に「迷い」が出て、結果的に盗塁も決まりやすくなったりもする。
また、ランナーはワンヒットで2つ先の塁を奪うわけなので、守備側は相手にいいようにかき回されている印象を持つ。これがたいへんなストレスになるので、ランナーが塁に出るたびに守備側に精神的プレッシャーを与えることが出来る。
「はああああん、何かやってくるかも・・・。」って思うわけよ。
▼ダブルプレーを防ぐ
一塁ランナーの足が遅い場合、せっかくのチャンスを内野ゴロのダブルプレーで失ってしまうことがある。ヒットエンドランはそのダブルプレーを防ぐために使われることもある、いや、それに使いたい。
このようにヒットエンドランは、なかなか打ち崩せない剛速球投手や多彩な変化球で攻めてくる好投手に対して使われる奇襲攻撃で、点を取れないときは有効な手段になる。また試合で劣勢の時や、試合そのものが膠着(こうちゃく)して動かない時に「流れ」を変える攻撃手段としても使われる。この他には消極的なバッターに対して、積極的に打たせるために用いられることもあり、いろんな意味合いを持っているいい攻撃なんだな。
ただね、この攻撃には、一つ大事な要素がある。それは、
①絶対空振りしない(絶対ボールにバットが当たる)こと
②絶対ゴロ(フライはゲッツーのもと)が大前提になる。
逆にこれさえできれば、メリットいっぱいの攻撃。
いいことだらけだと思わないかい、え!?
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